■貧富の格差が広がってきたと感じるこの頃。1980年代、中流意識が高くなり、みんなが豊かになったような気になりました。それから現在に至るまで、貧富の差が明確になったようです。みんなが得をするような世の中が作れるのでしょうか?
■60代・70代で亡くなるなる男性が多いのは、どうして?あの豪快だった人が、厳しくもあり涙もろい楽しい人が…60歳を超えたとたん亡くなっていた、70歳を少し過ぎたころに喪中はがきがとどいたということがあります。
みんなが少しだけ得をする幸せな世界を作りたい
貧富の格差が広がってきたと感じるこの頃。1980年代、中流意識が高くなり、みんなが豊かになったような気になりました。それから現在に至るまで、貧富の差が明確になったようです。みんなが得をするような世の中が作れるのでしょうか?全ての人が、自分の利益だけを考えた行動だと、1人が得してみんなが損する世の中になりそうです。みんなが少しだけ得をする幸せな世の中をつくるために私たちは、どうすればいいでしょうか?
とても大切な問いだと思います。
「みんなが少しだけ得をする社会」は、単に「みんな仲良くしましょう」という話ではなく、自分の利益と、他人の利益ができるだけ両立する仕組みをどう作るかという問題だと思います。
そして、おっしゃる「1人が得すると、みんなが損をする」という状態は、経済学では「ゼロサム」に近い発想です。反対に、自分も得るし、相手も得る関係を「プラスサム」と考えることができます。
「自分だけ得する」から「一緒に得する」へ
例えば、
- 安い商品を買いたい → 生産者はできるだけ高く売りたい
- 会社は利益を増やしたい → 社員は給料を増やしたい
- 消費者は安く買いたい → 店は利益を確保したい
- 高齢者は安心して暮らしたい → 若い世代は過度な負担を避けたい
こうした利害は、一見すると対立します。
しかし、
「相手からどれだけ取るか」ではなく、「どうすれば一緒に価値を大きくできるか」
と考えると、少し違う社会が見えてきます。
例えば会社なら、
経営者の利益 ↑
社員の給料 ↑
お客様の満足 ↑
地域への貢献 ↑
を同時に実現できるような仕事を増やす。
これなら「誰かの取り分を奪って自分の取り分を増やす」のではなく、そもそものパイを大きくすることができます。
では、私たち一人ひとりに何ができるのか
私は、次の5つがかなり重要だと思います。
① 「自分が得するか」だけで判断しない
「自分にとって得か?」に加えて、
「相手にとっても得か?」
を一度考える。
たったこれだけでも、買い物、仕事、人間関係の選択が変わります。
② 「安ければいい」から一歩考える
100円安く買えたとしても、その裏側で、
- 生産者が苦しんでいる
- 従業員の待遇が悪い
- 地域のお店がなくなる
- 環境に大きな負担をかけている
なら、その「安さ」は本当に社会全体にとって得なのか。
「適正な価格で買う」という行動も、社会への投票になります。
③ 身近な人を少しだけ得させる
社会全体を変えるのは難しいですが、
「この人が少し幸せになるには、自分は何ができるだろう?」
と考えることはできます。
例えば、
「ありがとう」を言う。
困っている人を手伝う。
地元のお店を利用する。
若い人に知識を伝える。
自分の経験を誰かの役に立てる。
一つ一つは小さいですが、こうした行動が積み重なると、**「人に親切にすると自分にも返ってくる社会」**ができます。
④ 「競争」だけでなく「協力」を増やす
競争には良い面があります。
しかし、何でも競争にすると、
「自分が勝つためには、相手が負けなければならない」
という発想になりやすい。
一方で、
「一緒にやったほうが、一人でやるより大きな成果が出る」
という場面もたくさんあります。
地域活動、教育、介護、子育て、環境問題などは特にそうです。
⑤ 次の世代に何を残すかを考える
「自分がいくら得するか」だけではなく、
「自分がいなくなった後、この社会がどうなっていてほしいか」
を考える。
これは非常に大きな視点の転換だと思います。
そして、個人の善意だけでは限界があります
ここは重要です。
「みんなが優しくなれば格差問題は解決する」とは思いません。
税制、教育、社会保障、雇用、住宅、地域経済など、社会の仕組みそのものも関係しています。
どれだけ個人が頑張っても、仕組みが「一部の人だけが利益を得やすい」構造になっていれば、格差が拡大することはあります。
だから、
個人の心構え+企業の行動+地域の仕組み+公的な制度
を一緒に考える必要があります。
私なら、こんな言葉にまとめます
「自分だけが得をする社会」ではなく、
「自分も得する。相手も得する。地域も少し良くなる」
そんな小さな“Win-Win”を、たくさん作っていく。
たぶん「みんなが同じだけ豊かになる」という社会は難しいでしょう。
でも、
「誰かが豊かになるために、別の誰かが犠牲にならなくてもいい社会」
を目指すことはできると思います。
そして面白いのは、これは政治や経済の大きな話であると同時に、私たちの日常の買い物、仕事、人との接し方から始められる話でもあることです。
もしこれを「社員研修・講座・グループ討論」のテーマにするのであれば、かなり良い題材になります。
例えば 「自分も得する、相手も得する――そんな会社や社会をつくるには?」 という討論テーマにすると、かなり深い話ができそうです。

男性で早死にする人の特徴
めちゃくちゃ元気で、活発で、豪快で、お酒はバンバン飲むし、仕事もバリバリやるし、涙もろいところもある憎めないナイスガイ。ところが、年末に喪中はがきが届き、まだ60歳を少し超えたばかりなのに、と驚くことがしばしばあります。男性の早死(60歳初めとか70歳初めなど)に理由がありますか?
あります。ただし、「60歳を少し超えた男性が亡くなるのには、男性特有の一つの理由がある」というより、いくつかの要因が長年積み重なって、60~70代で一気に表面化すると考えたほうが実態に近いです。
そして、質問に書かれている
「めちゃくちゃ元気」
「仕事もバリバリ」
「お酒もバンバン飲む」
「涙もろくて、人付き合いもいい」
というタイプの男性が、突然亡くなるケースには、ちょっと考えさせられるところがあります。
まず、「男性は60代で急に危なくなる」のか?
日本人男性の平均寿命は2022年で 81.05歳です。ですから、60歳や70歳で亡くなる人は「男性の普通の寿命」というわけではありません。(健康日本21アクション支援システム)
一方、2024年の人口動態統計を見ると、男性の主要な死因は、悪性新生物(がん)、心疾患、脳血管疾患などです。(厚生労働省)
つまり、
「元気だったのに突然亡くなった」
ように見えても、実際には身体の中で何年も進行していた病気が、ある時点で一気に表面化することがあります。
特に男性で気をつけたいのが「血管」です
私はここがかなり重要だと思います。
高血圧、糖尿病、脂質異常症、喫煙、肥満、運動不足、過度の飲酒などが長期間続くと、動脈硬化が進みます。
すると、
血管が少しずつ傷む
↓
動脈硬化が進む
↓
心臓・脳の血管が狭くなる
↓
ある日、心筋梗塞や脳卒中
ということが起こり得ます。
厚生労働省も、生活習慣病にはがん、心疾患、脳血管疾患などが含まれ、食事・運動・休養・喫煙・飲酒などの生活習慣だけでなく、遺伝的要因など複数の要因が関係するとしています。(厚生労働省)
だから、
「あの人、ものすごく元気だったのに……」
というのは、必ずしも不思議ではありません。
体力があることと、血管が健康であることは別だからです。
「酒をバンバン飲む」は、やはり無視できません
ここは少し厳しい話になります。
厚生労働省が紹介している日本人の研究では、男性で日本酒換算1日3合以上の飲酒習慣がある人は、ときどき飲む人に比べて、全がんのリスクが1.6倍、脳卒中のリスクも1.6倍でした。(厚生労働省)
また、過度の飲酒は循環器疾患のリスク因子となり、肝疾患などさまざまな病気にも関係します。(健康日本21アクション支援システム)
ただし、
「酒を飲む人=早死にする」
という単純な話ではありません。
体質、飲酒量、飲み方、喫煙、血圧、体重、食事、運動、遺伝などが複雑に絡みます。
そして、もう一つ気になるのが「仕事バリバリ」です
これは単純に「仕事をする人は早死にする」という意味ではありません。
しかし、長時間労働や強いストレス、睡眠不足などが重なると、心血管系の病気などのリスクにつながる場合があります。
厚労省も「過労死等」を、仕事における過重な負荷による脳血管疾患・心臓疾患などによる死亡として定義しています。(厚生労働省)
だから、
「元気だから大丈夫」ではなく、
「元気なうちに身体の中を調べておく」
ことが大切なんですね。
そして非常に興味深いのが「健康寿命」です
2022年の日本男性は、
平均寿命 81.05歳
健康寿命 72.57歳
でした。
つまり統計上、男性では平均寿命と健康寿命の間に約8.5年の差があります。(健康日本21アクション支援システム)
これは「72歳になったら病気になる」という意味ではありません。
むしろ、
「人生の最後まで元気に動ける期間を、どうやって延ばすか」
という視点が重要だということです。
「60代で亡くなる男性」を見て感じること
私は、今回のお話には少し面白いポイントがあると思います。
質問に出てくる男性は、
元気
↓
仕事ができる
↓
酒も飲める
↓
人付き合いもいい
↓
本人も「自分は健康だ」と思っている
というタイプですよね。
ところが健康というのは、
「今、元気に動けるか」だけでは測れません。
血圧
血糖
LDLコレステロール
中性脂肪
肝機能
腎機能
心電図
体重・腹囲
喫煙
飲酒量
などを見て初めて、「身体の内部で何が起きているか」が分かります。
ですから、健康診断は、
「病気を探すため」だけではなく、
「元気な自分を、あと10年、20年維持するため」
と考えると、とても意味が変わってきます。
そして実は、ここから先がかなり面白いテーマです。
「なぜ男性は女性より平均寿命が短いのか?」
を調べていくと、単純に「男は酒を飲むから」ではなく、喫煙、飲酒、生活習慣、受診行動、仕事上のストレス、社会とのつながり、病気の発見時期など、いくつもの要素が絡み合っていることが見えてきます。
もしよければ次に、**「なぜ男性は女性より約6年も平均寿命が短いのか?」を、60代・70代の男性に絞って、原因をランキングではなく図解的に整理**してみましょう。
なぜ男性は女性より約6年も平均寿命が短いのか?


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