カームテクノロジーとユビキタス

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1980年代中頃、「トロン」という映画があった。

未来のコンピュータが引き起こす物語だ。

あらゆるモノがコンピュータにつながり、擬人化する様子が描かれている。

1990年代になると「ユビキタス」というキーワードが登場する。

ありとあらゆるモノがコンピュータとつながり、生活を豊かにしていくという考え方だ。

当時、トロンもユビキタスも、遠く離れた非現実的なものとして、とらえていた。

ところが、2010年以降トロンもユビキタスも現実のものになってきた。

そして、今。

カームテクノロジーという提言がなされている。

テクノロジーが人間の注意を引く度合いは最小限でなくてはならない

テクノロジーは情報を伝達することで、安心感、安堵感、落ち着きを生まなければならない

テクノロジーは周辺部を活用するものでなければならない

テクノロジーは、技術と人間らしさの一番いいところを増幅するものでなければならない

テクノロジーはユーザーとコミュニケーションが取れなければならないが、おしゃべりである必要はない

テクノロジーはアクシデントが起こった際にも機能を失ってはならない

テクノロジーの最適な容量は、問題を解決するのに必要な最小限の量である

テクノロジーは社会規範を尊重したものでなければならない

アンバー・ケース著、mui Lab監修、『カーム・テクノロジー 生活に溶け込む情報技術のデザイン』(BNN 2020年)より引用。

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