エッセイ 雨傘 1年で一番雨が降るのは9月で、梅雨のシーズンより雨の降る量が多いそうである。振り返ってみるとそんな気がするし、事実そうなのだろう。しかしここに来てその定説も危うくなったように思う。第一梅雨の言葉さえ死語となったと思うくらいなのだから。 梅... 2020.03.26 エッセイ
エッセイ 東日本大震災 発生時のわたし 忘れようとしても忘れられようか。いや絶対に忘れてはならないことである。二〇一一年3月十一日、午後二時四十三分、東日本を襲った巨大地震、それに伴う巨大津波を。 そのとき私は厨房においてあるマッサージ機に身をゆだね、ウトウト... 2020.04.05 エッセイ
エッセイ 三日月さまの目 運動会といえば、遠い遠い私の運動会を時々思い出しては、涙ぐむことがある。それは一等を取り続けたこと、陸上選手で活躍したことでもない。 小学四年生のときの運動会、今もどこの学校でも、ダンス、遊戯の披露があるが、私たちの時もあった。今の子供た... 2020.04.05 エッセイ
エッセイ 桜におもうこと 今、まさに桜満開である。この時期になると、私ならずとも日本中がそわそわうきうきする。この花の咲く姿を見逃したら、この年にこの春に置いて行かれそうな気がしてならないからだ。 私の家から十五分ほど歩くと東坂戸団地がある。正確にはわからないが大... 2020.04.05 エッセイ
エッセイ 薺咲くバージンロード 父と歩むバージンロード振り返ればそこここに生うぺんぺん草は 東武東上線常盤台駅から徒歩五分の所にある「常盤台バプテスト教会」で五十年近くも前に挙げた結婚式を思い出して作った歌である。父と共に腕を組んで歩いたのは私の記憶にある限りこれのみし... 2020.04.11 エッセイ