段落について
段落は、文章のまとまりです。
段落は、意味のつながりを文章のかたまり(ブロック)するケースと、数行ごとに区切って読みやすくする形式的なブロックにするケースがあります。
次の例は太宰治の「走れメロス」を要約した段落の見本です。
メロスは、羊飼いとして平和に暮らす青年である。妹の結婚式の準備のため、久しぶりにシラクスの町を訪れた彼は、王ディオニスの残虐な政治を知り、強い憤りを覚える。人を信じられなくなった王は、疑いだけで人々を処刑していた。
正義感に燃えたメロスは、王を暗殺しようとするが失敗し、捕らえられてしまう。王は「人間は信用できない」という考えを語り、メロスに死刑を言い渡す。メロスは妹の結婚式に出席するため、三日間の猶予を願い出る。
その代わり、親友セリヌンティウスを人質として差し出すことになった。王は人の友情など信じていなかったが、あえてこの条件を受け入れる。メロスは必ず戻ると誓い、村へと急いだ。
無事に妹の結婚式を終えたメロスは、約束どおり城へ戻るため走り出す。しかし途中で川の氾濫や山賊に襲われ、体力も気力も限界に近づいていく。何度もあきらめそうになりながら、友を思い必死に走り続けた。
一方、城では処刑の時刻が迫り、セリヌンティウスは静かに死を受け入れていた。周囲の人々は、メロスは戻らないだろうと考え、王もまた人間不信を強めていく。
だが処刑直前、傷だらけのメロスが城に到着する。約束を守った二人の友情に、王は深く心を打たれ、自らの過ちを認める。そして人を信じることの尊さを知り、暴君であることをやめる決意をする。
以上、意味のまとまりになっています。
段落の始まりは、1文字下げることが一般的です。
明治以降、学校の国語教育で指導され、新聞社や出版社、教科書会社が追従し一般化されたようです。確かに、新聞や書籍では1下げルールが守られています。
ところが、インターネットのWebページでは、1字下げよりも1行空けで段落表示されていることが多いようです。読売新聞はWebページでも1字下げをしていますが、日経新聞のWebページでは1行空けの形式を採用しています。新潮社や文芸春秋社のWebページも1行空けの段落表示です。
見出しについて
見出しとは、段落に書かれている内容を一言で要約し、読む前に「何について書かれているか」を示すための言葉です。つまり、見出しは段落の看板、段落は見出しの中身です。
見出しが果たす役割
- 内容を予告する
- 読者は、見出しを見るだけで段落のテーマを理解できる。
- 理解を助ける
- 文章を細部まで読まなくても、全体構造が把握できる。
- 記憶に残りやすくする
- 情報が整理され、要点が頭に入りやすくなる。
- よい見出しの条件(定義的要件)
- 段落に対する見出しは、次の条件を満たすものと定義できる。
- 段落の内容全体を代表している
- 具体的すぎず、抽象すぎない
- 一文ではなく、短い語句である
- 「その段落にしか使えない」固有性をもつ
文字の装飾
文ごとに、文字の形・大きさ・色などが違っていると目移りして、かえって読みにくくなります。できるだけ文字の文字の形・大きさ・色などを統一して読みやすい文章を作りたいですね。
スタイルとは
文字の形・大きさ・色などをスタイルといいます。スタイルには、行間・字下げ・罫線・太さなどの要素があります。
段落や見出しのスタイルと統一し、整えることで見やすい文書になります。
Wordのスタイル
Wordには段落や見出しごとにスタイルを設定することができます。
ホームタブのリボン右側にスタイルが配置されています。スタイルを活用して読みやすい文章を作成していきましょう。


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