暑い夏。熱中症対策のために、欠かさず水分補給をしましょうと皆さんが言います。
人間に必要な水分ですが、どうして水が必要なのでしょうか?
汗という水分放出
汗は体温調整のために必要です。
脳内の体温が42度を超えると、脳内たんぱく質が変質して危険な状態になります。
汗は、危険な状態を回避してくれます。
汗をかいて、水分が失われるので水分補給を十分にしなければなりません。
「私は、汗をかかないので、あまり水分は必要としません。」という人がいます。
汗というと、額や首筋、わきの下など流れ落ちる水分と思いがちです。
汗をかかない人でも、汗は出ています。
蒸発している汗です。その量は、相当な量です。
食品分解に必要な水分
最も大事な水分補給の理由は、食品の分解です。
炭水化物は体内で分解されて糖になります。
糖が脳の栄養になります。糖が不足すると、頭が働かなくなり、疲れやすくなります。
何事にも無気力になってしまい、自分から動こうとしません。
活力の根源が糖です。つまり、炭水化物を摂取することです。
タンパク質は体内で分解されてアミノ酸になります。
アミノ酸は再結合して筋肉・骨・血液・内臓・毛・爪などのタンパク質になります。
お肌の張りを保つコラーゲンもアミノ酸です。アミノ酸が不足するとさまざまな病気を引き起こすばかりではなく、張りのないしわだらけの顔になってしまいます。
若さと美しさの根源がアミノ酸です。
脂質は体内で分解されてグリセリドになります。
グリセリドは細胞膜を作ります。グリセリドは肌の保水性を保ちます。つまりみずみずしい肌はグリセリドのおかげです。
体調を整えるホルモンの基がグリセリドです。健康体を保つためにグリセリドは欠かせません。
体温維持にもグリセリドは大きくかかわってきます。
それぞれの分解には「水分」が必要です。
水が必要な分解を「加水分解」といいます。
栄養素からエネルギーに変換するときに水が必要
糖、アミノ酸、グリセリドが細胞に入り、エネルギーに変換されます。
エネルギーに変換されるときに水が必要です。
水がないと必要な体温を維持することができないのです。
水があることで、体内に蓄積された脂肪分などがエネルギーになっていくのです。
体内の燃焼には、水が必要なのです。
言い換えると、水分が足りないということは、脂肪燃焼が行われずに、肥満体形のままになってしまうかもしれません。
体内調整に必要な水分
そのほか、体内の60%が水分と言われています。
身体を正常に保つための基本が水分です。
体から毒素を排出するのも水分です。
体に栄養素を回すのも水分です。
骨が丈夫なのも水分のおかげです。
水分が足りていないと、体がおかしくなってしまいます。
水分が多すぎると…?やはり、身体に悪影響を及ぼすことがあるようです。
1日に3リットルを限度に、水を飲むといいでしょうね。

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