アパートのオーナーをしている佐藤(仮名)さんより、相談がありました。
いくつかのアパートを所有しているけど、共益費がどのアパートも大きく違っているので、どんな金額がいいのか悩んでいる。
相談内容は、少々深刻でした。
アパート | 管理会社 |
---|---|
アパートあおい | 管理会社A |
みどり荘 | 管理会社B |
イエローマンション | 管理会社A |
レンガアパート | 管理会社C |
管理会社にお願いしている要件は、(1)入居者募集(2)入退手続き(3)清掃を含むメンテナンス(4)日常の入居者サービス(5)防犯・セキュリティ などです。
以前から、オーナーの佐藤さんは、管理会社によって共益費金額が大きく違うことに気づいていました。また、お願いしている要件に関しても、管理会社によって管理内容にばらつきがあると感じていました。
家賃が違うし、土地や環境なども大きく異なるため、あまり気にしていませんでした。
今回、佐藤さんから相談を受け、Excelを使って管理費用の分析をしました。
入居の方々からいただいている家賃と共益費と、管理会社に支払っている管理料を比較しました。
家賃はオーナーの収入。
共益費は管理会社に払う管理料と考えました。
明らかに共益費が不足している物件がありました。
オーナーの佐藤さんは不動産管理についての知識があまりありません。
知識のないところに管理会社が付け入っていると、考えたくもないことが頭をよぎります。
佐藤さんに、共益費がマイナスになっていることを伝えました。
佐藤さんはさっそく、管理会社と共益費の調整をすることになりました。
佐藤さんと打ち合わせをして感じたこと。
不動産管理会社は入居者を集めるため、つまりいつも満室にするために、料金の高低に気を配っています。
共益費が高いと入居に関して腰が引けてしまうことを知っているのでしょう。共益費を低く抑えて入居を誘っていると思われます。
DX化は家賃・共益費のExcel化
家賃管理、共益費管理をエクセルにしたところ、共益費の比較ができるようになり、管理会社と相談することができるようになりました。
適切な共益費になると、管理会社の管理サービスも充実し、入居者も快適な毎日を過ごせるようになると思います。
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