最近のカタカナ用語

伝えたいこと

オーバーシュート

(急激な感染拡大)

もともと金融関係の「行き過ぎた取引」の意味で使用されていました。今回の新型コロナウイルス報道では、人間の意思決定が今後の感染拡大を大きく左右するという警鐘を込めて、あえて「オーバーシュート」という単語を選んだようです。

これは、ダンクシュートですね。

証券用語では次のように解説しています。

オーバーシュート(over shoot)とは有価証券の価格の行き過ぎた変動のことをいいます。経済事情や分析によって、そのときの適正な基準というものがありますが、そこからかけ離れたときにオーバーシュートといわれることがあります。相場が加熱したことによる買い浴びせや売り浴びせが起こるときに多く見られる現象です。基準から乖離してるため、いずれは修正されることが期待され、買戻し・売戻しを狙う投資家もいます。

東海東京証券 https://www.tokaitokyo.co.jp/kantan/term/detail_1429.html

パンデミック

(世界的な感染爆発)

感染症や伝染病が全国的・世界的に大流行し、非常に多くの感染者や患者を発生すること。感染爆発と訳されることもあります。パンは「全て」「デミア」は人々を意味します。


感染症の流行は、その規模に応じて (1) エンデミック、(2) エピデミック、(3) パンデミックに分類されます。

(1) エンデミック

特定の人々や地域において、ぽつぽつとみられる状態。地域的に狭い範囲に限られます。患者数も少なく拡大スピードも遅い状態です。風土病などもエンデミックの一種です。手塚治虫著による「きりひと賛歌」がエンデミックの例です。

(2) エピデミック

特定のコミュニティ内で、特定の一時期、感染症が広がることです。特に突発的に規模が拡大し集団で発生することを「アウトブレイク(outbreak)」と呼びます。若者の間だけで突発的に流行するカルチャーなどがエピデミック的な流行に思えます。アメリカのテレビドラマ「24」シーズン3で起きた病原菌のバイオテロがロサンゼルスの一部分だけの流行なのでエピデミックなのでしょう。

(3) パンデミック


国中や世界規模の感染。アメリカテレビドラマ「ウォーキング・デッド」は噛まれると感染していくので感染症といえるし、アメリカ全土(どうも世界的規模らしい)感染なので、明らかにパンデミックです。
かつて、黒死病(ペスト)、コレラ、スペイン風邪、エイズがパンデミックにあたるらしい。

エアロゾル

ゾルというのは、気体や液体の中に粒子が浮遊する状態のことです。牛乳は水分の中に乳脂肪が浮遊しています。墨汁は水分の中に墨が浮遊しています。味噌汁は水分の中に味噌が浮遊しています。

粒子は、ふわふわと分散して漂っています。

エアロというのは気体です。エアロゾルは気体の中に、粒子が浮いている状態です。

コロナウイルスは、空気の中にウイルスがフワフワと漂って人間の口の中に入ります。これがエアロゾル感染です。

それに対して飛沫感染は、つばなどの液体の中にコロナウイルスが混じり、つばごと口の中に入り感染することです。

飛沫感染のほうが、距離が近いです。

クラスター

(集団)

株式会社シャープのWebサイトにクラスターの解説がありました。

クラスターとは、ブドウの房状を意味する英語。
プラズマ放電によってつくられたイオンが、周りを水分子に囲まれた状態は、まるでブドウの房。だからプラズマクラスターと名付けました。ブドウのようなロゴマークも実はここからデザインしています。

https://jp.sharp/plasmacluster/about/

さらにIT関連用語では…
コンピュータをネットワーク接続して、処理や運用を効率化するシステムのことです。可動性を高めるためのクラスターと、拡張性と負荷分散を目的としたクラスターがあります。クラスター化することでコンピュータの性能が飛躍的に向上します。

ところが!!コロナウイルス騒ぎでは、クラスターが悪者になっている印象です。
集団・塊。今回の感染では密室空間にいた集団の単位で感染している傾向がみられるため特に集団を強調しているようです。

ロックダウン

(建物封鎖・都市封鎖)

人間の安全確保のため封鎖すること。英国圏では刑務所などの建物を封鎖することをさします。新型コロナウイルス報道では、都市封鎖の意味でロックダウンという言葉が使われています。

テレビを見ていたら、ロックダウンを「戒厳令」と批評した人がいました。ロックダウンは、その主体は建物管理者や自治体のトップ組織です。でも戒厳令の主体は「軍」です。政府主導で外出禁止令を出すのは非常事態宣言で、戒厳令とは全く違うものです。わかりやすい解説が毎日新聞のWebサイトにありました。

| 毎日新聞

ビールスとウイルス

(極微小な感染性の構造体)

どちらも同じ意味です。1970年代はドイツ語由来のビールスが一般的に利用されていました。現在ではウイルスが正式名称。自己増殖できないことと遺伝子情報を持つという、非生物と生物の両方の特性を持ち合わせます。

細菌とは英語でバクテリア(Bacteria)といい、とても小さな生物です。乳酸菌、納豆菌、大腸菌などが最近です。人間の細胞は60兆個といわれていますが体内の最近は100兆個を超えているといわれています。つまり人間の細胞よりも人間の体内の最近のほうが数が多いようです。細菌は細胞分裂して自己増殖しますが、ウイルスは自己増殖しません。

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